For the Emperor! どーもOG3です。
今回は9月9日に発売される家庭用ゲーム機&PC向けのTPSアクションゲーム、Warhammer 40K: Space Marine2についてのお話です。
2011年に発売された前作から、2作目の本作に至るまでの設定について、ご存じない方へ補足するための記事になっています。
Warhammer 40000(40k)って何?
Warhammer 40000(以下40k)は、イギリスのゲーム制作会社「Games Workshop」が世界規模で展開するミニチュアを用いたウォー・シミュレーションゲームです。
元々ファンタジー世界設定で始まったWarhammerシリーズの設定を、暗黒SF未来設定(40000年後の未来)に変更したものが40kとなります。
なおWarhammerシリーズやミニチュアゲームについて言及すると長くなりますし、今回ご紹介するゲームをプレイする上では特に知らなくても問題はありませんので、もし興味がある方はご自身で知らべてみて下さいね。
日本ではWarhammerというか、ミニチュアゲーム自体がかなりニッチな趣味だと思われるので、そもそも40k自体知らないという方が大半だと思います。
実際OG3も2011年に発売された「Warhammer 40K: Space Marine」をプレイするまでWarhammerについてはほとんど知りませんでしたし、現在は40kについてある程度知識はあるものの、実際にミニチュアゲームをプレイしたりフィギュアを購入したりといった事はしていません。要はただのニワカ野郎
ただ、元々子供の頃からTRPGには触れ合って生きてきたので、卓上ゲーム自体には親和性があるというか、下地はありましたし、物凄く世界設定が好みなので色々調べたって感じですね。
Warhammer 40K: Space Marineとは
2011年に今は亡きTHQの傘下だったRelic Entertainmentが開発したTPS(Third Person Shooting)ゲームです。Warhammerシリーズのゲームの歴史はかなり古くて、1990年代の初頭からPCを始め家庭用ゲーム機や最近ではスマホゲーまで幅広いジャンルでリリースされています。
2000年代後半から2010年前半は、TPSの始祖たるバイオ4の影響を受けてGoWシリーズ(ギアーズの方ね)やDead SpaceシリーズなどTPSの良作が多くリリースされましたが、本作Warhammer 40K: Space Marineも簡単操作で爽快なアクションが楽しめ、かつ40K世界の再限度も忠実となかなかに良いゲームで、キャラゲー?としては比較的世間の評判や売り上げも良かったと記憶しています。
設定の矛盾点
前作であるWarhammer 40K: Space Marineのリリース時にファンが指摘していた点が、主人公のタイタスがウルトラマリーン戦団の第2中隊長という設定についてです。
そもそもゲームリリース時点の正史上では、ウルトラマリーン戦団第2中隊長に「カトー・シカリウス」という超有名なスペースマリーンが既に存在していました。
これについて制作サイドは「正史とは違う世界線のお話だから許してちょんまげ」と、政治将校に射殺されそうな適当な言い訳でお茶を濁して片づけていました。
一応3部作の予定だったので、下手に整合性も取れないし、余計な事も言えないし、あまり強引な設定変更も難しかったのかもしれません。
その後ご存じの方もいらっしゃるかも知れませんが、販売元のTHQは崩壊しその財産は切り売りされ銀河全土に散らばっていきました。本作のIPはSEGAが取得しましたが、予定されていた続編2つはあえなくキャンセル。結構回収されてない伏線やら設定があったので、スッキリしないというか何というか、すごく残念でしたね。
1作目から2作目の設定について
で、まさかの10年以上たって続編発表。これにはちょいとビックリ。
しかも前作から主人公タイタスも続投という事で、正史上と整合性が取れるよう後付けではありますが、ちゃんと設定も追加されてました。
第2中隊長問題
惑星グライアをオルク及びケイオスマリーンの魔の手から救ったタイタスが、部下であるレアンドロスからの告発により異端審問にかけられ、ミラ少尉を始めとする生き残った帝国防衛軍の兵士達を救うため(帝国においてはケイオスマリーンやデーモンなどの混沌勢力と接触した可能性のある兵士・人民は機密保持の為問答無用で殺されるのが普通です)無抵抗で異端審問官スラックスに捕縛された所までが前作のエピローグでした。
今回追加された設定では、その後タイタスはスラックスの拠点惑星に連行され、汚染など負の兆候が無いにも関わらず偏執的な審問官(マトモな審問官の方が少ないんですけどね)のせいで100年以上という長期に渡る凄惨な尋問・拷問に曝されます。
その間もウルトラマリーン戦団長である「マルネウス・カルガー」は、異端審問局へ繰り返し請願書を提出しタイタスを戦団へ復帰させようとしましたが叶わず、止むを得ず後任として「カトー・シカリウス」を第2中隊長へ着任させた、という設定へ変更されていました。
…ただし、これも元々「カトー・シカリウス」は現在の第1中隊長「セブルス・アジェマン」の後を継いで第2中隊長になったという設定だったので矛盾があるんですが、そこんとこはどうなんでしょうねぇ。
デスウォッチへ志願
その後ある戦役で異端審問官スラックスは自分が混沌の勢力に憑依されて殺されるという暗黒神ティーンチもびっくりなブーメランをかまして退場します。スラックスの「所有物」として保管されていたタイタスはようやく一旦解放されたものの、今度は汚染の調査と確認の為デスウォッチの要塞へと送られます。
※デスウォッチというのは、帝国異端審問局内の対エイリアン用タスクフォースです。選ばれるのは大変な名誉とされ、各スペースマリーン戦団から選りすぐりの猛者を集めた精鋭中の精鋭です。ただ懲罰的な組織ではないのですが、所属元の戦団で過失を犯したり、組織で浮いている者が送られる事もあります。勿論自ら志願して採用されるケースもあります。
タイタスは100年以上も愛するウルトラマリーン戦団から連絡がなかった(上記の通り実際はそうではなかったのですが)のは、自分が混沌に汚染されているという不名誉な言説のせいでウルトラマリーン戦団の輝かしい歴史に泥を塗ったからだ、と自己批判し絶望します。
もはや自分にウルトラマリーンの戦団章を掲げる資格もないと、アーマーの紋章などを全て削り、名前も過去も全てを捨て去ってデスウォッチへの入隊を志願します。どのような形であれ、帝国の敵に対して立ち向かい、戦場で敵の屍の山の上で斃れる事こそが彼の愛する帝国への義務であり、奉仕であり、最上の喜びであったからです。
デスウォッチには、何かしらの理由・・・多くは後ろ暗いものですが、所属元のスペースマリーン戦団の情報を一切削除したり、名前や出自なども全て隠匿した状態でもデスウォッチの指揮官であるウォッチマスターが許可すれば入隊する事が出来ます。
タイタスはただでさえ危険なデスウォッチの任務の中でも、最も過酷な任務に進んで志願する「ブラックシールド」と呼ばれる戦士となり、贖罪の為に戦い続けました。
ウルトラマリーン戦団への復帰
デスウォッチでの任務中、カダク星系という場所でWarhammer 40K: Space Marine2の敵役でもあるティラニッドというエイリアン種族と戦っていたタイタスは、カーニフィックスと呼ばれるティラニッドの大型個体種との闘いで致命傷を負ってしまいます。
・・・一応前作で40k世界ではかなり上位の存在であるデーモンプリンス(なりたてホヤホヤだけど)を単騎で殴り殺したスペースマリーンとしては、ただのカーニフィックスにやられるとかちょっと情けない気がしますが、長きにわたる帝国への奉仕がついに終わろうとしたその時、ご都合主義的に偶然にも救援に駆け付けたウルトラマリーン戦団に救助され一命を取り留めます。
救命措置を兼ねた強化手術を施されたタイタスは、旧来のスペースマリーンを改良したプライマリス・スペースマリーンと呼ばれる次世代のスペースマリーンへと進化しました(この辺の設定は最近の40kのルール改変等の絡みの影響が大きいと思います)
そして改めて中尉(以前は大尉でしたから降格ですね)として、かつて隊長を務めていたウルトラマリーン戦団第二中隊へ復帰したタイタスは、再びティラニッドとの熾烈な闘いへ身を投じる事になるのでした・・・というのが本編開始前までのストーリーです。
今作に対する希望とか妄想とか
前作の部下は登場するのか
「戦いの聖典」を順守する事に傾倒するあまり、悪意は無いにせよ上司を密告し地獄へ送り込んだ新兵レアンドロス君。100年以上経過して、もし生きていれば彼もベテラン戦士になっているはずですが(同じようにタイタスが隊長だった頃ペーペーだったセバストゥス・アケランというマリーンが現在第2中隊長になっています)果たして登場するのでしょうか。
また前作終盤でネメロスに殺されてしまった盟友シドヌス軍曹はそのまま死んでしまったのか。彼ほどの戦士であれば「ドレッドノート」として皇帝陛下への奉仕を続けられる可能性があると思うんですよね。本作で再会・共闘できたら熱い展開なのになぁ・・
ワープ(歪み)の力に対する抵抗力の謎
レアンドロスが疑い、タイタスが拘留される原因ともなった異常な程の歪みの力に対する抵抗力の秘密は明かされるのか。元々連作予定だったための伏線なんでしょうけど、これも回収してほしいなぁ。グレイナイトとか登場してくれたら面白いんだけどね~
パワーソードやライトニングクローも使いたい
前作では平均的な武器としてチェーンソード、威力重視のパワーアックス、重量級のサンダーハンマーと3つの近接武器が登場しました。どれもみな使っていて楽しい武器だったんですけど、せっかくなのでライトニングクロー(高速コンボが特徴、とか)やパワーソード(チェーンソードと被るけど)も使えたらいいねぇ~
まとめ
発売まで一カ月となった先日、日本語吹き替え版の動画が公開されました。
www.youtube.com
スペースマリーン戦団の精神的指導者たる教戒官(Chaplain)からの一問一答に、大塚明夫さん演じる主人公タイタスが答えるという内容です。
タイタスの吹き替えは明夫さんですか…
うーん、勿論明夫さんに文句なんてつけようがないんですけど、ちょっと個人的には合わないかなーと(どちらかといえば戦団長マルネウス・カルガーの方が…)
大典さんとか、安元洋貴さんとかどうでしょうね。うん、どうでもいい話だね。
さて今作はSTEAMでの販売価格が9,800円と昔の光栄ゲーかよって位に高額ですが、XBOX GAME PASSでも9月9日の販売直後からプレイできる見込みなので、その場合であれば月々1450円でWarhammer 40K: Space Marine2がプレイできちゃいます。特にコダワリが無ければこの方法で良いと思いますよ~
ちなみに初回契約時のみキャンペーンが適用される場合がありますので、その場合はもっとお得になります。以前は6か月100円とか、ゲイツのポケットマネーで赤字補填してんじゃないのってぐらい破格のキャンペーンもやってました。すごいよマイクロソフトさん。
まさかの続編発表となった本作ですが、トレイラー映像など見る限りでは前作で好評だった大量の敵MOB相手に簡単操作で爽快なアクションがキメられる持ち味はそのままに、めちゃくちゃ美麗になったグラフィックで40Kらしさというか、世界観の再限度も断然パワーアップしているようなので、凄く期待が膨らみますね。
何か本作や40k世界についてご質問などある方がいらっしゃいましたら、わかる範囲ですがお答えするので是非コメント下さいね!
以上、ミノタウロス戦団推しのOG3でした。